マルチメディア サービス プラットフォーム

次世代移動通信の魅力を引き出すマルチメディアサービス構築基盤

モトローラでは、次世代の無線通信規格「LTE」の商用サービスに向けて、ビデオなどの映像ソリューションにも対応可能なアプリケーション開発・実行プラットフォーム「GAMA-SDP(Global Applications Management Architecture Service Delivery Platform)」を提供します(注1)。GAMA-SDPは位置情報、コンテンツ管理、セキュリティなど様々なサービスイネーブラ(サービスを補完する機能)をコンポーネントとして用意しており、映像コンテンツ等と連携したマルチメディア・ソリューションにおいて開発期間の短縮、導入・運用コストの削減などで大きな効果を発揮します。

2010年にも商用サービスが始まる次世代の無線通信規格「LTE(Long Term Evolution)」では、実効ベースの通信速度が数十Mbpsに達すると見られています。LTEの登場によって、携帯電話やスマートフォン、ノートパソコン等のモバイル機器から、ビデオをはじめとする多様なマルチメディアコンテンツをワイヤレスで利用することが当たり前になってくるでしょう。

LTEに向けた通信サービスの開発・実行基盤GAMA-SDP

モトローラは、LTEやモバイルWiMAXといった高速モバイル環境でアプリケーションを構築するためのプラットフォーム、「GAMA-SDP」を提供しています。GAMA-SDPではSOA(サービス指向アーキテクチャ)の考え方にもとづいて、位置情報、ポータル管理、コンテンツ管理、加入者管理、セキュリティなど様々なサービスイネーブラのコンポーネントを用意しています。

これらのサービスは、「JAIN SLEE(Java APIs for Integrated Networks Service Logic Execution Environment)」(注2)および「J2EE(Java 2 Enterprise Edition)」の環境下で開発・提供されます。通信事業者向けの安定性を備えたJAIN-SLEEを開発・実行環境として採用しているため、開発期間の短縮や複数のサービスを組み合わせた魅力的なアプリケーションの開発にも効果を発揮します。

位置情報を参照して地域特化の広告情報を配信

数十Mbpsの高速通信は、固定通信ではすでに当たり前になっています。しかし、移動通信には固定通信と異なる特徴があります。その1つは、ユーザーの位置が次々と変わっていくことです。「移動通信のユーザーはオフィス、繁華街の喫茶店、あるいは移動中のタクシーなど様々な場所からネットワーク上のコンテンツにアクセスし、サービスを利用します。GAMA-SDPは、位置情報を含む様々なコンテキストにもとづいて適切なコンテンツをユーザーに配信することを可能とします」(ホーム・ネットワークス・モビリティ グローバル・サービス・ジャパン統括本部長の長岡茂)。

有線ネットワークと無線ネットワークにシームレスな通信サービスを提供する

位置情報には、例えば、IPTVの配信時に、地域に特化した広告を挿入するといった使い方が考えられます。モトローラはすでにB1/B3ビデオサーバーで、「オンデマンド広告挿入機能」を実現しています。この機能は、行動ターゲティング広告の考え方にもとづいて、ユーザーの属性情報やコンテンツ閲覧履歴を参照して、より効果的な広告を配信しようというものです(※関連情報リンク)。このユーザー属性情報に位置情報を取り込むことで、20歳以上の男性に向けて「近所のレストランのキャンペーン情報」、同じく女性には「近所のアパレルショップのバーゲン情報」など、対象を絞り込んだローカルな広告配信が可能になります。

位置情報の用途は広告に限りません。電車の運行情報や天気予報など、位置情報を参照することで効率的に配信できる情報は数多く存在します。中でも、モバイルならではの応用例として挙げられるのが、動画共有サイトです。具体例としては、ゴルフコミュニティの会員向けサービス等が検討されています。これは、まず会員の一人がプレイ中にゴルフコースの攻略法を録画して、会員向けサイトにその場で動画をアップロードします。その後、別の会員がそのコースで会員向けサイトにアクセスすると、付加された位置情報を照合して、その動画をお薦めコンテンツとして表示するというものです。

デバイス管理で周波数帯リソースを効率利用

移動通信にはこのほか、端末デバイスが携帯電話、スマートフォン、あるいはノートパソコンなど多岐にわたるという特徴があります。GAMA-SDPのデバイス管理機能を使えば、端末のタイプ別にコンテンツの画面サイズなどを調整し、適切なビットレートで送信できるようになります。これは無駄な通信データの発生を防いで、周波数帯リソースの効率的な利用に大きな効果があります。

モトローラはビデオソリューションで豊富な実績を持ち、AT&TやKDDIといった大手通信事業者にMPEG-4エンコーダセットトップボックスなどの関連製品を提供しています(※関連情報リンク)。LTEについても、商用サービスに向けて着々と準備を進めているところです(※関連情報リンク)。しかし、LTEの高速通信のメリットは、モバイル端末の小さな画面へのビデオ配信だけでは十分に引き出すことができません。位置情報をはじめとする様々なサービスを生かした、魅力的なアプリケーションが必要になってきます。モトローラがLTEの商用サービスに向けてGAMA-SDPに注力する理由も、そこにあるのです。

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注1: SDPとは通信向けサービスを開発・提供するための仕組みのこと。GAMA-SDPネットワーク・レイヤーに依存していないため、厳密に言えば固定IP網やGSM/CDMAのような現行の携帯電話でも利用することができます。
GAMA-SDPは、既に日本を含め世界各国の通信事業者に導入されています。
注2: Javaプラットフォームにおける通信サービスの標準的な開発・実行環境。プログラミングモデルやコンポーネントを連携させるイベント駆動型のミドルウエアなどで構成されます。

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